開業届をオンラインで無料作成|マネフォとfreee開業の手順比較
公開日: 2026/6/7 / 更新日: 2026/9/23
この記事でわかること
広告(PR) 本記事にはアフィリエイト広告(freee開業/マネーフォワード クラウド開業届など)を含みます。掲載各社から紹介料を受け取る場合がありますが、料金・手順は中立的に解説します。記事中の制度・料金は2026年6月時点の目安です。最新かつ正確な情報は国税庁・e-Taxおよび各サービスの公式サイトでご確認ください。
個人事業を始めると最初に必要になるのが「開業届」です。今は質問に答えるだけでオンライン・無料で開業届を作成できるツールがあり、代表的なのがfreee開業とマネーフォワード クラウド開業届です。本記事では両ツールの手順比較、青色申告承認申請書の同時作成、e-Taxでの提出、2025年からの収受印廃止までをまとめます。開業届の書き方を一から知りたい方は開業届の出し方の基本記事もあわせてご覧ください。
運営:ひとり開業ラボ
開業届はオンライン・無料で作れる時代
「開業届」の正式名称は「個人事業の開業・廃業等届出書」で、新しく個人事業を始めたことを税務署に届け出る書類です。提出期限は事業の開始等の事実があった日の属する年分の確定申告期限までです(国税庁 タックスアンサーNo.2090・A1-5、令和8年4月1日現在法令等。2026年9月23日確認)。以前は「事業開始等の日から1か月以内」とされていましたが、現在の国税庁の案内は上記のとおりです。遅延自体への罰則は規定されていませんが、青色申告や屋号付き口座の開設を考えると早めの提出が進めやすい傾向があります。
用紙の入手・作成方法は、(1)国税庁サイトのPDFを手書き、(2)税務署窓口で受け取って記入、(3)オンラインの開業ツール(freee開業/マネーフォワード等)で質問に答えて自動作成、の主に3通りです。
このうちオンライン作成は、項目ごとに案内が出るため記入で迷いにくく、書類作成・提出自体は無料で使える点が利点です(2026年6月時点。料金・提供範囲は変更の可能性あり、最新は各公式で要確認)。多くのツールは青色申告承認申請書も同時に作れるため、節税のための書類を出し忘れにくくなります。
開業届の提出と「青色申告承認申請」は別の書類です。節税を考える方は両方を提出します(次章で詳述)。
オンライン作成ツール比較|freee開業 vs マネーフォワード
主要2サービスを比較します。いずれも書類作成・提出自体は無料で、開業届と青色申告承認申請書をまとめて作れます(2026年6月時点。仕様・料金は変動するため最新は各公式で要確認)。
| 比較項目 | freee開業 | マネーフォワード クラウド開業届 |
|---|---|---|
| 書類作成料金 | 無料(要登録) | 無料(要登録) |
| 作れる書類 | 開業届・青色申告承認申請書を含む複数(公式上は最大5書類) | 開業届・青色申告承認申請書を含む複数(公式上は最大5書類) |
| 入力方式 | 質問に答える入力ガイド型 | 質問に答える入力ガイド型 |
| e-Tax提出 | freee開業からマイナンバーカードで電子申告できる仕様 | 「マネーフォワード クラウド確定申告」アプリ+マイナンバーカードで電子申告する仕様 |
| 印刷・郵送 | PDF出力で可 | PDF出力で可 |
| 連携先の会計ソフト | 会計freee(freee会計) | マネーフォワード クラウド確定申告 |
| 入門プランの青色対応 | freeeスターターから複式簿記・e-Taxに対応 | MFパーソナルミニから複式簿記・e-Taxに対応 |
補足:会計ソフト入門プランと上位プランの主な差は「青色/白色の別」ではなく、消費税申告(インボイス対応)機能の有無である場合が多い傾向です(freeeはスタンダード以上、MFはパーソナル以上が消費税申告に対応)。入門プラン(freeeスターター/MFパーソナルミニ)でも、複式簿記・e-Taxにより青色申告特別控除65万円の要件を満たせます。プラン名・料金・対応範囲は変動するため、2026年6月時点・最新は各公式で要確認です。
どちらを選ぶか迷う場合、開業後にそのまま使う会計ソフトの使い勝手で選ぶと判断しやすい傾向があります。会計ソフト本体の比較はクラウド会計ソフトの比較記事やfreeeとマネーフォワードの比較を、合うソフトを手早く知りたい方は会計ソフト診断もご活用ください。
青色申告承認申請書も同時に作る(節税したい人向け)
節税を考えるなら、開業届と一緒に「所得税の青色申告承認申請書」も作成・提出します。オンラインツールはこの2つを続けて作れるため、出し忘れの防止に役立つ傾向があります。最大65万円の青色申告特別控除を受けるには、複式簿記(正規の簿記の原則)での記帳に加え、次のいずれかを満たす必要があります。
- 確定申告書・貸借対照表・損益計算書等を期限内にe-Taxで電子申告する
- 仕訳帳・総勘定元帳について優良な電子帳簿の要件を満たす電子帳簿保存を行う
これらを満たさない場合の控除額は55万円(または要件次第で10万円)です。いずれも複式簿記での記帳と貸借対照表・損益計算書の期限内提出が前提となります。
提出期限は書類ごとに異なります。青色申告承認申請書は原則その年の3月15日まで(その年1月16日以後に新規開業した場合は業務開始日から2か月以内)、開業届は開業した年分の所得税の確定申告期限までで、両者は別の期限です(国税庁。2026年9月23日確認)。控除額・要件は改正される場合があるため、最新は国税庁でご確認ください。青色申告の進め方は青色申告のやり方もご覧ください。
2027年(令和9年)分からの改正 上の控除額・要件は2026年(令和8年)分までのものです。2027年分以後の所得税は改正後の要件が適用され、国税庁の案内(令和8年4月のリーフレット)では次のとおりとされています。
- 65万円控除:改正後の要件は「複式簿記+e-Tax」
- 最大75万円控除:65万円控除の要件に加えて、請求書データ等との自動連携や訂正削除履歴の記録など、一定の要件を満たす優良な電子帳簿を作成・保存している場合
- 簡易簿記の10万円控除:前々年の事業所得(または事業的規模の不動産所得)に係る収入金額が1,000万円を超える人は対象外になる
細かな適用要件は国税庁の公表資料でご確認ください(2026年9月23日時点)。
インボイス(適格請求書発行事業者)登録の要否を検討中の方はインボイス登録の判断を、確定申告の全体の流れは確定申告の流れ(初めて)を参考にしてください。
マネーフォワードでオンライン作成する手順
マネーフォワード クラウド開業届は、質問に答える形で開業届と青色申告承認申請書を無料で作成できる仕様です。公式によれば登録から書類作成まで無料で、開業届・青色申告承認申請書を含む最大5書類に対応します。作成した書類はPDF出力で印刷提出できるほか、オンライン提出(電子申告)には「マネーフォワード クラウド確定申告」アプリとマイナンバーカードが必要と明記されています(2026年6月時点。料金・仕様は変更の可能性あり、最新は公式で要確認)。
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流れは、(1)無料登録、(2)基本情報・事業内容・開業日・青色申告の希望などを入力、(3)開業届と青色申告承認申請書がPDFで自動生成、(4)「マネーフォワード クラウド確定申告」アプリとマイナンバーカードで電子申告、または印刷して郵送・窓口持参、となります。開業後にマネーフォワード クラウド確定申告で記帳まで進めたい方は相性が良い傾向があります。freeeとの違いはfreeeとマネーフォワードの比較で整理しています。
freee開業でオンライン作成する手順
入力ガイド型のfreee開業は、質問に答えるだけで書類をまとめて無料で作成できる仕様です。公式ページによれば、登録から書類作成・提出まで無料で、作成できる書類は最大5種類(開業届、青色申告承認申請書、青色事業専従者給与に関する届出書、給与支払事務所等の開設・移転・廃業等届出書、源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書)です。控えも作成でき、提出はマイナンバーカードによる電子申告のほか、印刷して郵送・窓口持参も選べます(2026年6月時点。料金・提供範囲は変更の可能性あり、最新は公式で要確認)。
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使い方はマネーフォワードと同様で、(1)メールアドレス等で無料登録、(2)屋号・事業内容・開業日・青色申告の希望などを画面の案内に沿って入力、(3)開業届+青色申告承認申請書がPDFで自動生成、(4)印刷して郵送/窓口、または電子申告の案内に沿って提出、という流れです。作成後はそのまま会計freeeに連携でき、開業後の記帳・確定申告まで進めやすくなる傾向があります。
e-Taxでオンライン提出するときの注意点
オンラインで書類を作っても、e-Taxで電子提出する際にはマイナンバーカード等の準備が必要です。つまずきやすいポイントを押さえておきましょう。
- マイナンバーカード本体と暗証番号(券面入力補助用・署名用)が必要です。暗証番号を一定回数間違えるとロックされ、市区町村窓口での再設定が必要になります。
- スマホで読み取る場合はマイナポータルアプリ等の指定アプリとNFC対応スマホが、ICカードリーダーを使う場合はPCに対応ドライバが必要です。
- 「ID・パスワード方式」もありますが、「確定申告書等作成コーナー」で利用するID・パスワードは、令和7年(2025年)10月1日から新規発行が停止されています(既に届出済みの方は引き続き利用可)。今後初めてe-Taxを利用する方にはマイナンバーカード方式が案内されます。今後の対応は国税庁・e-Taxから改めて案内される予定のため、利用可能な方式は公式案内でご確認ください。
制度・対応方式・必要書類は更新されることがあります。最新かつ正確な内容は国税庁・e-Taxの公式サイトでご確認ください。
収受印は廃止|オンライン提出と控えの扱い
提出後の控えについて重要な変更があります。国税庁は令和7年(2025年)1月から、申告書・申請書・届出書を含む税務署提出書類の控えへの収受日付印(収受印)の押なつを廃止しました。
- 窓口持参:控えに収受印は押されません。希望者には受付日・税務署名を記載したリーフレット等が交付されます。
- 郵送:切手を貼った返信用封筒を同封すると、受付日・税務署名(業務センター名)記載のリーフレット等が返送されます。
- e-Tax(オンライン提出):受信通知(メッセージボックス)が提出の記録になります。
提出事実は屋号付き口座の開設、補助金・助成金の申請、賃貸契約や融資審査などで求められる場合があるため、受信通知やリーフレット等を控え(PDF)とあわせて保管しておくことをおすすめします。最新の取扱いは国税庁の案内をご確認ください。
まとめ:オンライン無料ツールで開業届を効率よく
- 開業届はオンライン・無料で作成できる(freee開業/マネーフォワード クラウド開業届。2026年6月時点)
- どちらも青色申告承認申請書を同時作成できるため、出し忘れの防止に役立つ傾向
- 最大65万円控除には複式簿記+e-Tax電子申告または優良な電子帳簿保存が必要(満たさない場合は55万円または10万円)
- e-Tax提出にはマイナンバーカード・暗証番号の準備を。ID・パスワード方式は新規発行停止(2025年10月〜)
- 収受印は廃止(2025年1月〜)。オンライン提出は受信通知、印刷提出はリーフレット等が提出記録になる
- ツール選びに迷うなら、開業後の会計ソフトで選ぶと分かりやすい(次のリンクは広告・PRです:マネーフォワード クラウド開業届の公式サイトを見るPR / freee開業の公式サイトを見るPR)
開業届の書き方を一から確認したい方は開業届の出し方の基本記事を、会計ソフトの選定はクラウド会計ソフトの比較記事を。制度・控除額・税制改正・料金は2026年6月時点の情報です。最新は国税庁・e-Taxおよび各サービスの公式でご確認ください。
免責・運営者情報
- 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の手続きの代行・申請代行を行うものではありません。官公署に提出する書類(補助金・助成金の申請書類等)の作成代行は、行政書士法上の独占業務にあたる場合があり、関与の可否は内容により異なります。当サイトは申請代行を行わず、必要に応じて行政書士・税理士等の有資格者への確認・依頼をご案内します。
- 記載の制度・料金・期限・控除額は2026年6月時点の目安です。最新かつ正確な情報は国税庁・e-Taxおよび各サービスの公式サイトでご確認ください。2027年分からの青色申告特別控除の改正に関する記載は、2026年9月23日時点の国税庁の公表資料にもとづきます。
- 個別の判断が必要な場合は、税理士・行政書士等の専門家にご相談ください。
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出典
- 国税庁「令和7年1月からの申告書等の控えへの収受日付印の押なつについて」 https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/onatsu/index.htm
- 国税庁 タックスアンサー No.2072「青色申告特別控除」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2072.htm
- 国税庁 タックスアンサー No.2070「青色申告制度」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2070.htm
- 国税庁「個人事業の開業届出・廃業届出等手続(開業する場合)」 https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/42.htm
- 国税庁 タックスアンサー No.2090「新たに事業を始めたときの届出など」(令和8年4月1日現在法令等、2026年9月23日確認) https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2090.htm
- 国税庁「A1-5 個人事業の開業届出・廃業届出等手続」(2026年9月23日確認) https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm
- 国税庁/e-Tax「『確定申告書等作成コーナー』で利用するID・パスワードの新規発行停止について」 https://www.e-tax.nta.go.jp/topics/2025/topics_20250925.htm
- 国税庁「令和7年1月からの申告書等の控えへの収受日付印の押なつについて」(リーフレット交付の取扱い) https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/onatsu/index.htm
- freee開業(公式) https://www.freee.co.jp/opening/
- マネーフォワード クラウド開業届(公式) https://biz.moneyforward.com/starting-business/
- 国税庁「簡易簿記による10万円の青色申告特別控除を適用している皆様へ」(令和8年4月、2026年9月23日確認) https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/kojin_jigyo/0026004-012.pdf