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開業・手続き

ネットショップの始め方|BASEと独自ドメイン比較

公開日: 2026/7/3 / 更新日: 2026/7/3

本記事は、国税庁・e-Tax などの一次情報を確認のうえ、ひとり開業ラボ編集部が作成しています。 税制・料金・要件は改正されることがあるため、手続きの前に各公式サイト・所管官庁で最新情報をご確認ください。個別の判断は税理士など有資格者にご相談ください。
この記事でわかること

ハンドメイド作品やオリジナル雑貨をネットで売りたいと思ったとき、最初にぶつかるのが「どこで売るか」です。選択肢は大きく分けて、**無料で始められるカート提供型サービス(BASEなど)**と、独自ドメインを取ってレンタルサーバー(エックスサーバー等)に自分でショップを構える方法の2つがあります。

この記事では、ハンドメイド作家・小規模物販の目線で、両者の違い・向き不向き・始め方の手順を具体的に整理します。どちらが「正解」ということはなく、規模・目的・かけられる手間で選ぶのが現実的です。断定は避け、料率など変わりやすい情報は各公式での確認をおすすめします。

まず結論:タイプ別のざっくり指針

細かい比較の前に、迷ったときの目安を示します。あくまで一般的な傾向で、最終判断はご自身の状況と最新の公式情報でお願いします。

  • まず1個売ってみたい/初期費用ゼロで試したい → 無料で始められるBASEなどのカート提供型が候補になりやすい
  • 作品数が少なく、まだ屋号やブランドが固まっていない → 手軽に開設できるサービスで走りながら考える
  • すでに月商が育ってきて、手数料の総額が気になる → 月額固定型プランや独自ドメイン運用とのコスト比較を検討
  • 自分のブランドの世界観を細部まで作り込みたい/将来資産として育てたい → 独自ドメイン+レンタルサーバーを検討

以下で、根拠と確認ポイントを見ていきます。

そもそも「BASE型」と「独自ドメイン型」は何が違う?

まず言葉を整理します。ここで比べているのは、次の2つの構え方です。

  • カート提供型(BASEなど):ショップ運営に必要なカート・決済・管理画面などを、サービス側がまとめて提供してくれる仕組み。自分でサーバーを用意する必要がなく、テンプレートに商品を登録すればショップが立ち上がります。無料で始められるプランがあるのが特徴とされます。
  • 独自ドメイン型(エックスサーバー等にショップを構築)自分のブランド名.com のような独自ドメインを取得し、レンタルサーバー上に自分でショップを構築・運用する方法。ショップ作成ソフト(EC-CUBEやWordPress系のカートプラグイン等)を自分で入れて設定します。自由度が高い反面、構築・保守は自分の責任になります。

ざっくり言えば、**「手軽さ・スピードのBASE型」対「自由度・資産性の独自ドメイン型」**という対比になりやすいです。

比較表:ハンドメイド作家目線の8項目

ハンドメイド・小規模物販が気にしやすい観点で、両者の一般的な傾向を並べます。料率・仕様は変動するため、金額や手数料は各公式の最新情報でご確認ください。

項目BASE(カート提供型)独自ドメイン+エックスサーバー
始めやすさ登録して商品を並べれば開設可。技術知識ほぼ不要ドメイン取得・サーバー契約・ショップ構築が必要
初期費用・月額無料で始められるプランがある(料率は変動)ドメイン代・サーバー月額がかかる(目安として月数百円〜)
売れたときの費用サービス利用料+決済手数料など(規模拡大で総額増)決済代行の手数料等。売上連動のサービス利用料は抑えやすい傾向
デザインの自由度テンプレート中心。拡張機能で調整HTML/CSSやプラグインで細部まで作り込みやすい
独自ドメイン独自ドメイン接続に対応する場合あり(要確認)最初から独自ドメインが前提
集客サービス側のアプリ・モール面からの流入が期待できる場合あり自力のSEO・SNS集客が中心になりやすい
資産性・移行サービス依存。仕様変更の影響を受けやすいドメイン・データを自分で保有しやすく資産化しやすい
運用の手間保守はサービス任せで軽いサーバー・更新・セキュリティを自分で管理

※料率・プラン・対応範囲は変動します。上記は一般的な傾向を示す目安で、申込前に各公式の最新情報を再確認してください

BASE(カート提供型)が向いている人

BASEは、専門知識なしで、初期費用を抑えて素早くショップを立ち上げたい人の候補になりやすいサービスです。テンプレートに商品と写真を登録していく流れで開設でき、決済や管理画面もまとめて用意されているため、「まず売ってみる」までの距離が短いのが強みとされます。

  • 向いている人:ハンドメイドを始めたばかり/作品数がまだ少ない/初期費用をかけたくない/サーバー管理はしたくない
  • 注意点:無料で始められる一方、商品が売れると決済手数料やサービス利用料がかかるのが一般的で、規模が大きくなるほど手数料の総額は増えやすくなります。また、デザインや機能はサービスの範囲内での調整が中心になり、サービス側の仕様変更の影響も受けます。料率・プランは変動するため申込条件を公式で要確認。

まず無料でショップを立ち上げてみたい方は、公式で最新プランを確認できます → BASE(無料ネットショップ開業)の公式サイトを見るPR(広告・PR)

売れ始めて確定申告が気になってきたら、ネットショップ・ハンドメイド販売の開業と確定申告 完全ガイドハンドメイド販売の確定申告はいくらから?もあわせてどうぞ。決済手数料・出店料などの経費の扱いはネットショップ・ハンドメイドの経費一覧で整理しています。

独自ドメイン+エックスサーバーが向いている人

独自ドメイン型は、自分のブランドを長期の資産として育てたい人や、デザイン・機能を細部まで作り込みたい人の候補になりやすい構え方です。自分の屋号.com のような独自ドメインを持てるため、名刺・SNS・パッケージに載せてもブランド名で一貫させやすく、貯めた検索評価やお客様のブックマークが自分の資産として残りやすいのがメリットとされます。

エックスサーバーのようなレンタルサーバーを契約し、その上にショップ作成ソフトを入れて構築します。サーバー契約時に独自ドメインの取得・設定まで一括で進められる場合もあります(キャンペーンや仕様は変動)。

  • 向いている人:ブランドの世界観を作り込みたい/将来にわたって資産として育てたい/自力でSEO・SNS集客に取り組む前提がある
  • 注意点:構築・更新・セキュリティ対策・バックアップなどを自分で管理する必要があり、立ち上げまでの手間と学習コストがかかります。ドメイン代・サーバー月額という固定費も発生します。手軽さを最優先するならBASE型のほうが合う場面も多いです。仕様・料金は変動するため公式で要確認。

独自ドメインでショップを構えたい方は、サーバーと独自ドメインの最新プランを公式で確認できます → エックスサーバー(独自ドメイン・レンタルサーバー)の公式サイトを見るPR(広告・PR)

なお、屋号やドメイン名の決め方に迷う場合は屋号の決め方が参考になります。

迷ったときの選び方フローチャート

上から順に答えていくと、候補を絞りやすくなります。唯一の正解ではなく、検討の出発点としてお使いください。

Q1. サーバー管理やショップ構築を自分でやる時間・意欲はありますか?

  • あまりない/作品づくりに集中したい → **カート提供型(BASE)**が候補。Q2へ
  • ある/学びながら作り込みたい → 独自ドメイン型も候補に入る。Q2へ

Q2. いまの作品数・売上規模はどのくらいですか?

  • これから/少数 → まず無料で始められるサービスで試すと初期リスクを抑えやすい
  • すでに一定の売上があり手数料総額が気になる → 月額固定型プランや独自ドメイン運用とのコスト比較を検討

Q3. 何を最優先しますか?

  • スピードと手軽さ → カート提供型で早く公開
  • ブランドの世界観・長期の資産性 → 独自ドメイン型を検討
  • とにかくコスト → 現在の売上規模で「無料+手数料」と「固定費+低手数料」のどちらが安いかを試算

「無料か有料か」ではなく、予想される売上規模での総コストで比べると実態に近づきます。売れる個数が少ないうちは無料+手数料が有利になりやすく、数が伸びると固定費型が逆転する場面もあります。

ネットショップの始め方(共通の手順)

どちらの方式でも、開店前後にやることの大枠は共通します。

  1. コンセプト・屋号を決める:何を・誰に売るかを言語化し、屋号やショップ名を決めます。屋号の考え方は屋号の決め方を参照。
  2. 商品と写真・説明文を準備:ハンドメイドは写真の印象が売上を左右しやすいので、明るい自然光での撮影や、サイズ・素材・注意事項の明記が役立ちます。
  3. 販売方式を選ぶ:BASE型で素早く開設するか、独自ドメイン型で構築するかを、上のフローチャートで判断。
  4. 決済・送料・特商法表記を設定:決済手段、送料設定、そして特定商取引法に基づく表記を用意します。通信販売は事業者の氏名・住所・電話番号などの表示が原則必要とされます。
  5. 開業届など税務の準備:反復・継続して独立して営む販売なら、開業届の提出を検討します。所得税法上、開業届は事業開始から1か月以内の提出とされています。詳しくは開業届の出し方や、ハンドメイド特化の開業届は必要?屋号・自宅住所の注意点へ。青色申告で申告する場合の承認申請には別途期限があるため、あわせてご確認ください。
  6. 記帳の準備:売上・材料費・送料・手数料などを記録します。会計ソフトの選び方は会計ソフトの比較ガイド、迷ったら会計診断が目安になります。

自宅住所を出したくないときの注意点

ネットショップで見落としやすいのが住所表示です。通信販売は特定商取引法により、事業者の氏名・住所・電話番号などの表示が原則必要とされています。自宅で作家活動をしている場合、この表示で自宅住所が公開されることに抵抗を感じる人は少なくありません。

自宅住所の公開を避けたい場合、選択肢は主に3つあります。法律上の省略規定、BASEなどプラットフォームの非公開機能(BASE型で販売するなら無料で使える有力な選択肢です)、そしてバーチャルオフィスの住所を使う方法(独自ドメイン型でも使えます)。それぞれの条件と限界は特商法の住所を非公開にする3つの方法で比較しています。開業届や屋号もあわせて整理したい場合はハンドメイド・ネットショップに開業届は必要?屋号・自宅住所の注意点へ。

まとめ:手軽さのBASE、資産性の独自ドメイン

ネットショップの始め方は、「手軽さ・スピード」を取るか「自由度・資産性」を取るかで方向性が分かれます。

両者は排他ではなく、まずBASEで試し、育ってきたら独自ドメイン運用も検討するという段階的な進め方もあります。将来の独自ドメイン化を視野に入れるなら、早めに独自ドメインを取得しておくと移行時の影響を抑えやすい場合があります。

料率・プラン・キャンペーンは変動します。お申し込み前に各公式サイトの最新情報をご確認ください。 特定商取引法の表記や税務上の個別判断は、消費者庁の案内や税理士・専門家にご相談ください。

あわせて読みたい

よくある質問

ハンドメイド初心者は、まずBASEと独自ドメインどちらで始めるのがよいですか?
一般的には、初期費用や技術的なハードルを抑えて「まず売ってみたい」段階では、無料で始められるBASEなどのカート提供型サービスから試す人が多い傾向があります。独自ドメイン+レンタルサーバー(エックスサーバー等)は自由度が高い一方、構築・保守を自分で行う必要があり、ある程度売上や運用に慣れてから検討する流れも見られます。どちらが向くかは規模・目的・かけられる手間で異なるため、断定はできません。
BASEと独自ドメインのショップは、後から乗り換えられますか?
商品データや画像は手元にあれば移せる場合が多いですが、URL(ドメイン)が変わると、それまで貯めた検索評価・被リンク・お客様のブックマークは基本的に引き継げないのが一般的です。将来独自ドメイン運用を視野に入れるなら、早い段階で独自ドメインを取得し、対応サービスに接続しておくと移行時の影響を抑えやすい場合があります。仕様は各サービスで異なるため、事前に各公式でご確認ください。
ネットショップで売る住所は、自宅を公開しないといけませんか?
通信販売は特定商取引法により、事業者の氏名・住所・電話番号などの表示が原則必要とされています。自宅住所の公開を避けたい場合、一定の条件を満たせばバーチャルオフィスの住所を表示に用いることを認める消費者庁の見解もありますが、要件を満たすかは事業形態や運用により異なります。詳しくは特商法の住所表示を扱った記事や消費者庁の案内、専門家にご確認ください。
無料のBASEなら費用は本当にゼロですか?
初期費用・月額を無料にできるプランがある一方、商品が売れた際にサービス利用料や決済手数料などがかかるのが一般的です(料率・条件は変動します)。売上が増えるほど手数料の総額は大きくなる傾向があるため、規模が拡大すると月額固定型のプランや独自ドメイン運用と総コストを比較する視点が役立ちます。最新の料率は各公式でご確認ください。

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